【資金調達】経営者保証を外す可能性が一層高くなりました。
以前のブログでも紹介しましたが、融資における経営者の保証を要求しないという流れが大きく加速しています。
この流れにうまく乗り経営者保証を外してもらう、経営者保証を差し出さない準備を確りとしていきましょう。
今回、金融庁から発表された「経営者保証改革プログラム」の概要は以下の通りです。
・経営者保証は、経営の規律付けや信用補完として資金調達の円滑化に寄与していますが、一方、創業や思い切った 事業転換、早期の事業再生を阻害する要因にもなっています。
・このような課題の解消に向け、経営者保証を提供することなく資金調達を受ける場合の要件を定めた「経営者保証ガイドライン」を国が作って取組を進めてきましたが、経営者保証に依存しない融資慣行の確立を更に加速させるためのものです。
詳細は4項目に分かれています。
1.スタートアップ・創業~経営者保証を取らないスタートアップ・創業融資の促進~
2.民間金融機関による融資~保証をとる手続の厳格化、意識改革~
3.信用保証付き融資~経営者保証の提供を選択できる環境の整備(希望しない経営者保証の縮小)~
4.中小企業のガバナンス~ガバナンス体制の整備を通じた持続的な企業価値向上の実現~
何やら難しいことが書かれていますが、大きなポイントとして
2.の融資する側の金融機関にとって経営者保証を要求するには、
1)どの部分が十分ではないため保証契約が必要なのか
2)どのような改善を図れば保証契約の変更・解除の可能性が高まるか
事業者・保証人に個別具体的に説明し、その結果を記録し、金融庁に報告することになります。
金融機関にとって厳しいハードルですが、まだ各支店レベルでは準備ができていないと思われますので、確りと準備して交渉に臨む必要があります。